ブログ金沢城と兼六園日記

兼六園の雪吊り作業がはじまります!

2024-10-31

11月1日から、兼六園の冬の風物詩、雪吊りの作業が始まります。

雪吊りとは、北陸の湿った重い雪が積もって大事な枝が折れないよう、縄で枝を吊る作業です。

兼六園の雪吊りは、そのような実用的な面だけでなく、仕上がりの美しさもあり、冬の景観を代表するものとなっています。

 

 雪吊りされた唐崎松、玩月松(昨年の様子)

 

園内では、2週間ほど前から準備が始まり、唐崎松(からさきのまつ)と玩月松(がんげつまつ)の2本の松には、7本の芯柱が建てられました。

明日から縄を広げ、枝を吊る作業が始まりますが、庭師が芯柱の先端に立ち、縄を配っていく姿は圧巻です。(雨天時は作業が延期になります)

 

 10月31日の様子

 

 芯柱の準備

 

庭師が芯柱に上って縄を配る雪吊り作業は、11月中旬まで行われます。(雨天中止)

そのほか、大小含めた雪吊り作業は12月上旬ごろまで続きます。(土日祝を除く)

マンリョウ(実) 梅林

2024-10-31

梅林で、マンリョウの赤い実が色づき始めました。

万両(マンリョウ)というめでたい名前から、正月の縁起ものとしても活用されます。

 

縁起ものとして、一両(アリドオシ)、十両(ヤブコウジ)、百両(カラタチバナ)、千両(センリョウ)、万両(マンリョウ)とありますが、兼六園では十両(ヤブコウジ)、万両(マンリョウ)が植えられています。

【マンリョウ 万両】 サクラソウ科ヤブコウジ属

 

 

ジュウガツザクラ  千歳台

2024-10-18

例年に比べ暑い日が続きますが、園内では、その名の通り、ジュウガツザクラが咲き始めました。

二季咲きのサクラで、春と秋~冬にかけての年2回咲きますが、春のほうが大きい花をたくさんつけます。

【ジュウガツザクラ 十月桜】 バラ科サクラ属

 

 

チャノキ 梅林

2024-09-30

梅林内で、チャノキの花が咲き始めました。

その名の通り、皆さんが飲んでいるお茶とは、この木の葉を摘んで乾燥させたもの(いくつかの工程をはさみます)です。

茶葉を発酵させると、ウーロン茶や紅茶になります。

そんなチャノキは、ツバキ科の植物で、ツバキに似た花をつけます。

ツバキより一回り小さい白い花がたくさんついて、かわいらしいです。

【チャノキ 茶の木】 ツバキ科ツバキ属

 

 

ススキ 金沢神社横

2024-09-12

今年の中秋の名月は9月17日です。

中秋の名月のお供えといえば、ススキとお団子。兼六園でもススキの穂が伸びてきました。

ススキは秋の七草のひとつで、まだまだ暑い日が続いていますが、植物はこよみ通りに準備しているようです。

金沢神社の横でみられるススキは、タカノハススキという種類で、葉にシマシマの斑が入っているのが特徴です。根元にはまだナンバンギセルが見られます。

なお、兼六園では10月15日の十三夜にあわせ、観月会が行われる予定です。

詳細は兼六園のホームページでお知らせします。

 

【ススキ 薄・芒 イネ科ススキ属】